【WordPress】ロリポップのPHPアップデートによる「データベース接続確立エラー」
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ものすごい今更感のある内容ですが、よくある障害なので解決法をご紹介します。
WordPressはPHPという言語で動いています。
このPHPというのは色々バージョンがあって、それによりサーバー上で使えるWordPressのバージョンが変わってきます。
WordPressのバージョンは使用するプラグインのアップデートやセキュリティの面で考えても、理由がなければ最新のバージョンで運用するほうが好ましいです。
ですが厄介なのがサーバーのPHPのバージョンに依存するのでどちらも自動でアップデートされないことが多いので、運用していく上で気にかけていないといけない項目なのです。
長いこと放置していて久しぶりにクライアント様から更新が入ってみてみたらアップデート要求が何十件も来てた!なんてことはよくあります・・・本当はいけないんですけど。
そんなとき特に気をつけなければ行けないのがPHPのアップデートです。
PHPのバージョンが5.Xから7.Xにアップデートする際に、高確率で上記のデータベース確立エラーが発生します。
古いPHPのバージョンで運用している場合は下記の表示がWordPressのダッシュボードの表示されます。
何も考えずにアップデートをかけてホームページが表示されていないことに気付いたときには血の気が引きましたw
この際にダッシュボードにもアクセスできない状況になります。
それでは概要から手順をご説明していきます。
概要
そもそもデータベース接続確立エラーが出る理由。
読んで字の如くですが、WordPressがサーバーのデータベースに接続できなくなっているためにデータベース確立エラーが出ています。
そのため、接続を再構築する必要があるわけです。
どうやらPHPをアップデートしたことで、接続するためのパスワードの形式が古いパスワード形式の「old_password形式」から「native_password形式」に変更されたため、接続ができない状況に陥るそうです。
ロリポップにも対応策の記載があります。
やり方
ロリポップのPHPバージョンの確認方法
ロリポップのユーザー専用ページで
「サーバーの管理・設定」>「PHPの設定」で
運用している各ドメインとそのドメインで動いているPHPのバージョンが確認できます。
PHPバージョンの変更方法
表示されているバージョンのプルダウンから
PHPのバージョンを選び、「変更」をクリックでアップデートが実施されます。
はい、これで無事「データベース接続確立エラー」です
焦りますよねこれ。
解決方法
以前は記述を暗号化ツールで変更したりとか色々複雑な手順がありましたが、
パスワードを設定し直して、WordPressのデータベースパスワードの読み込み記述を変更することで解決します。
パスワードの再設定
ロリポップのユーザー専用ページから
「サーバーの管理・設定」>「データベース」で
データベースの設定情報を表示できます。
そこから「パスワードの確認」をします。
そうするとブラウザの上部にポップアップでパスワードが表示されます。
(上にでるので気づきにくい)
ここに出ているパスワードをコピーします。
次に先程の画面の「パスワードを再設定する」を選択。
「新しいパスワード」と「新しいパスワードを確認」に先程コピーしたパスワードをペーストし
「パスワードを再設定する」を選択。
これで「native_password形式」に変更されます。
WordPressの設定変更
次にWordPress側も変更します。
まずユーザー専用ページの
「サーバーの管理・設定」>「ロリポップFTP」にログインします。
すると別タブでFTPのサーバー内情報が表示されます。
WordPressがインストールされているディレクトリを見に行きます。
その中にある「wp-config.php」を開きます。
「現在の属性」が「400」になっている場合は「600」に変更します。
その中にMySQLのパスワードの記載があるのでそこに先程のパスワードをペーストします。
詳細は下記。
————————————-
/** MySQL のパスワード */
define(‘DB_PASSWORD’, ‘ここにパスワードをペースト’);
————————————-
ページ下部にある「保存する」で終了。
これでデータベースが再接続され、ダッシュボード・ホームページともに表示されると思います。
まとめ
PHPのアップデート>データベース接続確立エラーでびっくり>PHPのパスワード再設定>WordPressのwp-configの記載変更という手順となります。
知っていれば落ち着いて10分ぐらいで対応できることですが、初見ではほんとテンパりました。
自分の忘備録としても残しておきます。
これでWordPressのアップデートをしても問題なく行えると思います。
とはいえWordPressも運用の仕方や構成で色々不具合を起こすものなので、解決策の試せるうちの一つとして考えてもらえるとありがたいです。
レンタルサーバーによってはPHPのアップデート自体がとてもめんどくさい手間が掛かるところもあり、そのへんも考えて利用するサービスは選びたいですね。